ごうや: 簡単には食べられない
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故郷から、新わかめが届いた。早速ご近所に“故郷の味”を説明つきで配って歩きました。
『食べる寸前の味噌汁ができたら、乾燥わかめを挟みで切り入れ、さっと沸騰したら直ぐ火からおろす』と、わかめは緑色で、懐かしい磯の香りが鼻腔を擽ります。
子供の頃、夏といえば海でした。稲穂が出る頃になるとくらげが押し寄せてくるので、それまでの短い間、海は子供たちの遊び場、歓声が響きます。木製の桶(昔の銭湯の桶を大きくしたような桶)を持って家の裏の岩場を下ると海です。観光地ではなかったので、ほんの近所の人が行く海です。岩場で、磯物を採ったり、潜って海草やサザエや貝を採りました。
ジャン・コクトーは貝のからで海の響きを懐かしんでいる。私は新わかめで磯の香りを味わいながら、故郷で過ごした日々を懐かしみます。
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