書籍・雑誌

軽く何か読みたいとき

P1030976jpg_s 何年か前一世を風靡した「声に出して読みたい日本語」の4巻目を読書中、

昨日 佐藤春夫の「秋刀魚の歌」に出会いました。

“あはれ 秋風よ 情あらば伝へてよ、

夫を失はざりし妻と 父を失はざりし幼子とに 伝へてよ

___男ありて 今日の夕餉に ひとり さんまを食ひて 涙を流す と。

さんま さんま、さんま苦いか塩つぱいか。

そが上に熱き涙をしたたらせてさんまを食ふはいづこの里のならひぞや。

あはれ げにそは問はまほしくをかし。___佐藤春夫

さんま さんま、さんま苦いか塩つぱいか。此の一フレーズに、運命の出会いとそれに伴って引き起こされる別離まで予感させていることに昨日やっと気付きました。

秋の魚 秋刀魚が、6月下旬の今 瀬戸内海のある漁港に大量に押し寄せているとか。でも、やはり秋刀魚、秋の旨さには及ばないそうです。

時流に乗り遅れていますが、一番いいとこだけ切り取ってあって、更に解説まで。2巻目で、『私の耳は貝のから 海の響きをなつかしむ:ジャン・コクトー』を知りました。この本軽く読みたい時取り出します。

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